2012年01月27日
Across the Universe
今年の 初夢 は 憶えていない
初夢ではないが このまえ
2009年に 亡くなった K の夢を見た。
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彼の住処に遊びに行った夢です。
海岸に近い土地を歩いています。
道路や野原やその先に砂浜のある
広く 切り開かれた土地ですが
道路や空き地に アスファルトで覆われた場所はありません
すると 4人の男が
一つの白く長いプラスティックの衣裳ケースのような箱を
手に提げて歩いてきます
その 柩のような箱に蓋はなく
何故かモミガラが半分くらいまで入っています。
その中の一人が K で
彼が 僕に 言います。
この土地は 神聖な土地で
君は よそ者だから 入ってはいけない
長老に許可をもらってくるから 待っててくれ
と 歩いて行きました。
そうか ここは神聖な場所だから
住居もなく 道路には舗装もされていない
自然そのものの ゾーン で
僕のような よそ者が入ってはいけないんだ
と 気が付いたところで 夢から醒めた
醒めて しばらく ベットの上で 夢の意味を考えていると
そうか そういうことか と気が付いた
K は 既に 亡くなっている
彼らがいる 神聖な場所 とは
この世の 場所では ないのだ
ぼくは よそもの(ジプシーの言葉でガッジョ) で
そこに入ってはいけないし
そこを歩く為には 一時的に許可がいると
そういうことだったんだろうと思う
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彼が見た夢の話を 随分前に 話してくれた
以前のブログにも書いたが
小さい子供達が 数人で凧揚げしてる
その凧揚げで 子供達が競っていることは
誰の凧が あの青い空の青の色に
最もよく 染まるかということなんだ
と
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そのころ 僕はこんな夢を見た
Kが おみやげ といって
大きな マリモ を 持って来た
その マリモ
直径30センチくらいの お饅頭型
ぼくは それより大きな 丸い水盤に
水をひたひたにいれ そのマリモを飼うことになる
お天気やさんの マリモ で
機嫌の悪い時は
水を吸ったり吐いたり 一日中
ズーズー ズルズル と嫌な音をたてている
ところが 機嫌のいい時は
お饅頭の表面全体に 綺麗な花を咲かせる
なかなか 憎めないやつで
かわいい ところが ある
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幻覚性キノコ
マジックマッシュローム のはなし
Kはそのキノコの作用についてこう言った
自分と 他者と 世界の中枢に はいれる と
そして アメリカで
マジックマッシュロームで体験した
黄泉の国 で出逢った 昔の恋人の話もしてくれた。
これは ビデオに撮ってあるのでご覧ください。
画質は旧初代 8mm Video なので悪いですが 音はしっかりしています。
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ぼくが体験したことは キノコ ではありませんが
こんな感じでした
自分が無限に溶けていく感じ
自分という自我、姿、形 全てが溶けていきます
自分と廻りの物や人や自然との間に境界が無くなり
全てのものが 溶け合って つながりあっていく
全く 差異のない世界そのもの
自分という ガードも鎧も意識も無くなっていく
心地よい スープのなかに浮かび
スープ そのものになっているような
そんな 状態 でした
醒めてから あ これが 愛 というものか と思いました。
それからは 人も動物も花や木や植物も水や空気や石ころでさえ
全ての物が 一つの大きな現象のなかの ひとつの事象なのだと
そう 思う様になりました。
僕という現象は その大きな何かからの 贈り物だと。
自分の命でさえ 預かりものなので
いつか お返ししなければならないし
お返しする以上 お借りした時より 良い状態で
長い間 ありがとうございましたと 頭を下げるものでしょう。
よく 子供達は こう言います
これは 僕の物なのだから 僕がどうしようと勝手だ と
違います
僕の物など ひとつもありません
すべては 借りて預かっているだけです
自分の 命でさえ
僕は 自分の手で死ぬことはできません
そうすれば 借りた私を
お返しすることができないからです。
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宮澤賢治 心象スケツチ <春と修羅>
第一集 の 序 から
わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
(すべてわたくしと明滅し
みんなが同時に感ずるもの)
(すべてがわたくしの中のみんなであるやうに
みんなのおのおののなかのすべてですから)
すべてこれらの命題は
心象や時間それ自身の性質として
第四次延長のなかで主張されます
大正十三年一月廿日
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私たちは 小さい頃から この世で生きていく為の
感覚、概念,風習,法則 等々を教え込まれ
自分と他とを分離し、比較し
知らず知らずのうちに 自我という城を構築し
鎧を着て 武器を手にしている。
その 長い間に作られてきた自我を壊し
自分を脱ぎ捨て 全てを御破算(ごわさん)にすること
珠を払って自分を 零 の状態にすると
無垢の感性で 世界を感じ、眺め、味わうことができます。
どれだけ 豊かな世界かを 初めて知ります。
その無垢な感性に我々は 蓋をして生活しているだけです。
零 の状態になれば 私は 溶けていきます。
私は 零 になり 先程言った
全てが 溶け合い つながり 一つになった状態
すなわち 無 = 全 になります。
ここから 本当の 旅 が 始まります。
Across the Universe
それは 体験しないと わからない世界です
翻訳 説明 放映 不可能です。
では また
Posted by hamabeat at 11:09│Comments(0)
│夢の領域
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