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2007年07月14日

夢の軌跡

夢の軌跡

以前、夢を記録したことがある。

最初は起きてからノートを拡げ、エンピツをなめながら

思い出しながら記録していました。


しかし、まどろっこしい。思い出せない。消えていく。

思い出そうとして追いかけると遠ざかっていくのが夢なのです。


朝、夢の領域から抜け出すように 徐々に目覚めていきます。

その夢と目覚めの入り交じったあたりを

夢の出口 と名付けています。

その出口のあたりで夢の方へフィードバックしていきます。

夢の手で夢を掴む といった感じでしょうか。

となると、夢のトレース方法も変わってきます。


枕元にウオークマンを置いておき、まどろみのなかで

スイッチをいれて夢をたどりながら録音していきます。


iPodと違い、耳元で聞こえるテープの走行音が

夢をたぐっているようで心地よい。

そのテープ 何本か残っていますが

どこかの箱の中で それこそ眠っています。

ひょっとして 夜な夜な夢が夢を見ていたりして


さて 今朝見た夢は これからを予感させる 夢 でした。


仕事をリタイアして兵庫県に ささ(女房の愛称です) と二人で

移り住んだばかりの夢の設定から始まります。


僕独りで 近くの町のイベント会場に行きます。

イベントの名前もイベントの内容も何も記憶にはありません。


問題はそのイベント会場からの帰りにあります。

車を運転しての帰りですが、逆走したりと滅茶苦茶のドライブです。

ところが、越してきたばかりのこともあるのか

帰りの道も、まわりの風景も全くわかりません。

ただ家に帰りたいという思いだけで走っているのですが

何処を走っているのか解らず


つまり、帰れないということです。

そのうち見慣れた風景に出逢うだろうと思って走っていますが

それこそ、追えば追う程 遠のいていくのが 夢の領域なのです。

動けば動くほど 目的 から遠ざかっていくように思えます。


さて、車を降りて、その辺の人に訊ねることにしました。

路地で活動していた宗教法人の勧誘グループの人々に訊ねました。

ところが兵庫県までは出てくるのですが後が出てこない。

つまり、僕が誰で 何処に住んでいるのか という情報履歴が無いのです。


ワタシがどこの誰かもわからないのに、私の家を捜しているということです。

完璧、 Nowhere Man であります。


おお! 携帯があるじゃないか。

その時の携帯電話は 溺れる私にとって すがりつく藁でありました。

ところが、自宅の電話番号の エリアコードは思い出せるものの 後の番号が出てきません。

そうだ! 登録データがあるじゃないか。

やっとの思い、震える手で 電話しましたよ。

ですが 長い呼び出し音ばかりで ささ君 出てきません。

他の登録先にあちこち電話しますが、

なんと掛ける度にその登録データが

消えていくではありませんか。


アクセスする度にアクセス先が薄れて、消えていくのです。

夢と同じで、追えば追う程 消えていく世界


でも、たとえばですよ 仮に電話が通じたとします。

ここからは、あとから思い立ったフィクションのお話です。


ボク <モシモシ あなたはどなたですか?>

アイテ <あなたこそ だれですか?>


そこで、僕は 相手と私の名前を答えられなかったとしたら

どうなるでしょうか?

たぶん 最後の エンド タイトル

      The End      お ・わ ・ り

の 字幕  が出てくるでしょうネ。

これは、夢の完結編かもしれません。

でも しゃく だから完結などしたくはありません。


あなたなら この続きのストーリーをどう展開しますか?


夢の出口で掴んだ 今朝の夢の話 です。

とても とても 残酷な ユメ です。


お は よ う     カ ・ フ ・ カ

カ フ カ      オ ・ ハ ・ ヨ ・ ウ  ?



今回の この夢のお話 は 決して完結編ではありません。

必ず、続き があります。

では 明日の夢でお逢いしましょう。
                                                   つ   づ   く


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Posted by hamabeat at 10:57│Comments(2)夢の領域
この記事へのコメント

hamaさん、こんばんわ。
大変時間差のコメントで申し訳ありません。
僕も夢の話は大好きで、見るのも、人の話を聞くのも好きです。
そしてやはり、出来るだけ覚えていようと努力したりしています。
でも、その印象は残るものの、細部にいたるまではっきりと思い出すことが出来る夢って、やはり稀です。
それから、時間が経つと、その印象の何がそんなに自分の心を掴んでいたのか、それさえ分からなくなってしまうものもあります。

この夢、ちょっと怖い夢ですね。
しかし逆に、自己から解放されていく夢のようでもあります。
ですから結末は、やはり、恍惚の境地ではないかなぁ。
Posted by wajin at 2007年09月08日 22:09

wa さま こんばんは
コメントありがとう。いつもブログ楽しく読ませてもらっています。
インドのこと、京都のこと、運転のこと。ぼくたち、このブログ長屋では、ちと異端な輩なので、特に倭さまには近親感を覚えます。
自己から解放されていく夢というのはいいですね。完璧に自己から解放されたことが一度だけあります。自己からではなく大きな力からですが、解放されるというより自分が溶けて無くなっていくという感じでした。恍惚の境地なのかもしれません。
そのとき初めて愛という感覚でしか表現できないものを感じ取ることができました。  では また。
Posted by hama at 2007年09月10日 23:11
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