2009年11月08日
別れの準備-5
イカリさんが 以前にラジオを聞いていて成る程とおもったというお話ですが
死に逝く為に できるだけ身を軽くすること
それが 物忘れ だと
最近、ワタシ 物忘れなんて ひどいものだが
年とれば、眼だって うとくなる
あぁ 世界が 遠くに見える
耳も うとくなる
そう 世界が だんだん遠ざかっていく
感覚だって 鈍っていく
でも それって 美しい 距離感 かも
今ある世界を 遠くから 感じ取れる 感性
茫洋としてこそ ワタシ になれる
これは 年取らないと わかんないでしょう
その領域が 別れの準備 というモード なの
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そして 現実に眼を移せば イカリさん
ピンピンコロリ がいい。
という。
病気して、入院して、皆に世話してもらって死ぬのはいや と
誰でもそう願っていると思いますが
なかなかそういう風にいかないのが
世の常というもんです。
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谷川俊太郎の エトセテラ リミックスという本の中に こんなことが
葬式出スナ
全集出スナ
アンマリ泣クナ
墓モイラナイ
つまり死んだら、もう生きてたころのことはさっぱり忘れて
死んだことに熱中しようと思うのだ。
この言葉は 死をもっと真剣に生きようとしているようにも思える。
でも アンマリ という言葉は 決別していない
一筋の涙くらいは 流してくれよな と
どこか 希望を感じさせてくれる。
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高村 光太郎の詩のなかに
<死ねば死にきり、自然は水際立っている>
これは 潔くて よい。
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次にインドの人の言葉
誕生の時には、あなたは泣き
全世界は喜びに沸く。
死ぬときは、全世界は泣き
あなたは喜びにあふれる。
誕生を苦の始まりとし、死を解放ととらえている。
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そして ネイティブ・アメリカ・インディアン の言葉
今日は死ぬのにもってこいの日だ。
生きているものすべてが、私と呼吸を合わせている。
すべての声が、わたしの中で合唱している。
すべての美が、わたしの目の中で休もうとしてやって来た。
あらゆる悪い考えは、わたしから立ち去っていった。
今日は死ぬのにもってこいの日だ。
わたしの土地は、わたしを静かに取り巻いている。
わたしの畑は、もう耕されることはない。
わたしの家は、笑い声に満ちている。
子どもたちは、うちに帰ってきた。
そう、今日は死ぬのにもってこいの日だ。
もう自分は役目を全うし、自然の調和のなかに帰ろうという
美しい言葉である。
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生まれてくるときは皆同じ様に身一つで無垢ですが
死ぬときは人それぞれのモードがある。
だからどういう死に方をしたいかというのは希望としてでも考えといた方がよい。
前回のブログ の 助田さんと 木村さんの 法名の話から
イカリさんと二人で法名の話はよくする。
僕は 浮き尾 とおもったが
釈 忘我 にしようかなと思っている。
物忘れより 我を忘れる
イカリ さんは 釈尼 如何離(イカリ) ですかね。
如何に 離別 するか
エ 何とです?
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今度は 以前僕がラジオを聞いていて 成る程と思ったこと。
火葬場(荼毘所)の 焼き人 のお話でしたが
火葬といっても これはよほどの経験に裏打ちされた技術を持っていないとだめで
非常に難しいものです。
ご遺体には 老人ばかりでなく、赤ちゃんもいれば 大きく頑強な人もいる。
骨の病気の人もいるし それこそ いろんな遺体がありますから
きれいに骨を残して焼くというのは大変なことなんです。
特に 乳幼児などは 火加減が難しいです。 と
なるほど、餅は餅屋です ナ
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京都のイカリさんの友達ヨウコさんの猫トム君が最近亡くなって
彼女、火葬後、骨を拾いにいったそうですが
猫の尻尾の先の尖った所まできれいに骨が残っていたと
いたく 感動していました。
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イカリさんは 言います。
私は骨は残さんといて
全部灰にして
お墓にも入りたくない。
と
死にきる とは そういうことかもしれない。
昔の火葬は長いガスバーナーで着火という感じでしたが
これ 残酷なので 廃止になったようで
今は 重い観音開きの鉄扉を閉め、ロックして
はい ボタンを押してください。 です
ボタンは一つきりなのです。
レアは困るが
ミディアム 骨残す と
火力強め 全灰
くらいの選択肢があってもよい。
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ところが、裸一つで生まれて来ても 死ぬときは お荷物だって一杯ある。
これを 始末せねばと最近思っている。
自分の想い出が染み付いていて、お宝だと思ってはいても
残された者にしてみれば ゴミみたいなものだろう
で この前、滋賀の友達に
僕が死んだら何でもいいからトラックで取りに来てくれと言っておいた。
お宝だと解る人には今から手を打っておかないと。
皆一度に来ると大変なことになるから
せめて整理券でも作っておくか。
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葬儀は いたってシンプルが いい
新聞のお悔やみ欄には出さず、親しい人だけに伝える。
外でやるのもよい。野机に野の花、ローソク、香爐で灰葬
皆でお酒でも飲みながら あんなこと、こんなことを
笑いながら話してくれたらいい。
僕が聞いていたお気に入りの一曲というのも選んでおき 聞いて欲しいが
沢山ありすぎて 一曲を選ぶとなると むつかしい。
置き土産という意味でもシンプルに一品がよい
ローソクは一本、線香も一本、花一輪、詩集一冊、曲は一曲
花と詩集と曲は そのうち選ぶ。
遺書は一行 さよなら ありがとう で良い。
イカリさんは アメイジング・グレイスがいいという。
そしてバッハのブランデンブルクがいいかな。
さて その時は 前のブログで書いた
大阪の K にお願いする。
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まるで 自分の遺書のように 長々と書いてしまったが
遺書は一行 さよなら ありがとう が良い。
最後に ネイティブ・アメリカ・インディアンの最も好きな言葉
春にはそっと歩く。
母なる大地は
いま身籠っているのだから
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まだ 別れの準備-6 に続きます
僕が生きている限り Never Ending Farewell Tour Show になるかも
増えてきた(増やしてきた?)ので
別れの準備 というカテゴリーを作りました。
では 我を忘れる ハマジイ より
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職人によるアートなTシャツ作り
全面インクジェットTシャツプリント
白インクプリント、抜染プリント
は
染型工房 横山工藝
職人による華麗なよさこい衣裳は
オーダー よさこい屋
Posted by hamabeat at 19:54│Comments(0)
│別れの準備
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