2008年09月15日
my blueberry nights
my blueberry nights
レンタルショップで新作を借りた。
レンタルショップでDVDを借りることはあまりないのだが。
というのも 捜すのがとてもおっくうなので。
僕は監督で映画を選ぶので
アクションや恋愛ものといったコーナー分けでは
目的のものを探し当てるのにとても時間がかかる。
だから 借りずに帰ることの方が多い。
一度 店員さんに尋ねたことがある。
”テオ・アンゲロプロスの映画はありますか?”
その人
”エ? 手を上げろポリスですか?”
それ以来 聞くことをやめた。
今回は新作なので 捜さなくてもすぐわかる。
my blueberry nightsという映画
Wong Kar Wai ウォン・カーウァイ監督
Norah Jones主演で他のキャストも良い
そしてなにより 音楽が良い。
Norah Jones、 Cat Power、Ry Cooder, Cassandra Wilson,Otis Redding
とくれば 見るしかない。
ウォン・カーウァイ監督の映画で最初に見たのが
恋する惑星
それから 花様年華 と 2046 だけ
あまり見ていないけど どれも良かった。
撮影手法と色使いと音楽の使い方が抜群にうまい。
というか 自分好みということか。
さてこの映画
アメリカで撮影されていますが
どこか香港や上海でのいままでの映画のようなカラーで
ウォン・カーウァイ的映像になっています。
ハイスピードや駒落とし を効果的に使い
色は彩度の高い美しい映像です。
この監督は中国の狭いアパートの室内で
カメラを横に移動して撮影することが多いですが
広いアメリカでの今回の映画 でも
同じようなカメラワークで どこか人の匂いを感じさせる映像です。
ロードムービー風な映画ですが
いつものように 人と人の寂しい距離感を描いています。
その距離は カウンターであったり
手紙であったり伝票や鍵と扉であったりしますが
”私たちの時間を伝票にしてあなたに送るわ”
という手紙の一行に集約されています。
手紙は残る、伝票も残る、鍵も残る
そして 思い出 も 心の中に残る
今はもう その人に逢えなくても
数少ない履歴と 思い出だけが残っている。
美しい映像と 人の思い出と 静かな音楽
そんな 内的なロードムービーでした。
ベガスへの荒野を車で走る時の Ry Cooderの音楽
カフェでの Cat Power の The Greatest
夢二のテーマのハーモニカ・ヴァージョン
バーでの Otis Redding の Try a Little Tenderness
Cassandra Wilson の Harvest Moon
どれもよかった。
アンプにつないで見るべき映画です。
女性を描くのがうまい監督ですが
Rachel Weiszがよかったですね。
イカリさんもお気に入りでした。
男の寂しい孤独を描くのもうまく
DAVID STRATHAIRNがなんとも良かったです。
それと CAT POWER の Chan Marshall が
昔の恋人役で出てきたのもうれしい。
高架を過ぎていく電車が挿入されますが
どこか バクダット・カフェの
ハイウエイを過ぎるトレイラーの映像を思い出す。
アート&ミュージックなセンスを感じる映画なので
一度 見てください。
では。
レンタルショップで新作を借りた。
レンタルショップでDVDを借りることはあまりないのだが。
というのも 捜すのがとてもおっくうなので。
僕は監督で映画を選ぶので
アクションや恋愛ものといったコーナー分けでは
目的のものを探し当てるのにとても時間がかかる。
だから 借りずに帰ることの方が多い。
一度 店員さんに尋ねたことがある。
”テオ・アンゲロプロスの映画はありますか?”
その人
”エ? 手を上げろポリスですか?”
それ以来 聞くことをやめた。
今回は新作なので 捜さなくてもすぐわかる。
my blueberry nightsという映画
Wong Kar Wai ウォン・カーウァイ監督
Norah Jones主演で他のキャストも良い
そしてなにより 音楽が良い。
Norah Jones、 Cat Power、Ry Cooder, Cassandra Wilson,Otis Redding
とくれば 見るしかない。
ウォン・カーウァイ監督の映画で最初に見たのが
恋する惑星
それから 花様年華 と 2046 だけ
あまり見ていないけど どれも良かった。
撮影手法と色使いと音楽の使い方が抜群にうまい。
というか 自分好みということか。
さてこの映画
アメリカで撮影されていますが
どこか香港や上海でのいままでの映画のようなカラーで
ウォン・カーウァイ的映像になっています。
ハイスピードや駒落とし を効果的に使い
色は彩度の高い美しい映像です。
この監督は中国の狭いアパートの室内で
カメラを横に移動して撮影することが多いですが
広いアメリカでの今回の映画 でも
同じようなカメラワークで どこか人の匂いを感じさせる映像です。
ロードムービー風な映画ですが
いつものように 人と人の寂しい距離感を描いています。
その距離は カウンターであったり
手紙であったり伝票や鍵と扉であったりしますが
”私たちの時間を伝票にしてあなたに送るわ”
という手紙の一行に集約されています。
手紙は残る、伝票も残る、鍵も残る
そして 思い出 も 心の中に残る
今はもう その人に逢えなくても
数少ない履歴と 思い出だけが残っている。
美しい映像と 人の思い出と 静かな音楽
そんな 内的なロードムービーでした。
ベガスへの荒野を車で走る時の Ry Cooderの音楽
カフェでの Cat Power の The Greatest
夢二のテーマのハーモニカ・ヴァージョン
バーでの Otis Redding の Try a Little Tenderness
Cassandra Wilson の Harvest Moon
どれもよかった。
アンプにつないで見るべき映画です。
女性を描くのがうまい監督ですが
Rachel Weiszがよかったですね。
イカリさんもお気に入りでした。
男の寂しい孤独を描くのもうまく
DAVID STRATHAIRNがなんとも良かったです。
それと CAT POWER の Chan Marshall が
昔の恋人役で出てきたのもうれしい。
高架を過ぎていく電車が挿入されますが
どこか バクダット・カフェの
ハイウエイを過ぎるトレイラーの映像を思い出す。
アート&ミュージックなセンスを感じる映画なので
一度 見てください。
では。
Posted by hamabeat at 13:30│Comments(2)
│銀幕の缶詰
この記事へのコメント
のらさんがラビシャンカールの娘って最近知りました!
それだけです。
Posted by beatneko at 2008年10月09日 20:58
そうなんですよね。このことはあまり表に出していないので知らない人が多いし ラビシャンカールといっても今の若い人には解らないだろうけど。でもおやじさんとと脈略があるかというとそうでもない。彼女はアメリカのルーツな良い音楽を聴いて育ってきてるとおもうし、良い友達や良いミュージシャンに恵まれている。一気に有名になった感がありますが、のら節が抜けきらないので最近はほとんど聴いていません。一皮むけると良くなるかなと期待してますが。ライブではあまり解りませんが映画を見ると親父にちょっと似てるかなと思います。それとイカリ肩のウェイトレススタイルもなかなかはまってます。 では。
Posted by hama at 2008年10月15日 21:54
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。