Gillian Welch

hamabeat

2009年05月17日 00:02

ギリアン・ウェルチの紹介です。

前のブログでも何度か名前だけは出していますが

Mary Gauthier と LUCINDA WILLIAMS の紹介は終わりましたので

最後 Gillian Welch  になりました。


この人は日本ではほとんど知られていませんが

知っているひとは よほど SSW や Folk,Country,Bluesの

Old な アメリカン ルーツミュージックに関心のある人でしょう。


どちらかというと オルタナ カントリー のカテゴリーですが

カントリーの派手さや にぎやかさ は全くなく

暗くしずかに 淡々と歌っています。


最初に聞いたのは Revival 1996 というファーストアルバムです。

ジャケ買いですが、アメリカの田舎の納屋の前で撮ったような

モノクロの暗い写真のジャケットです。


曲調もジャケット通りの 物憂いもので

昔のトラディショナルの曲を歌っているのかなと思っていたら

全て彼女とご主人の David Rawlings の共作ということで

今時、こんな感じの曲を作って歌うひとは珍しいと驚きました。



現在まで4枚のCDを出しています。

Revival 1996
Hell Among the Yearlings 1998
Time (The Revelator) 2001
Soul Journey 2003








コンピレーションやオムニバスCDにもよく入っていて

映画サントラでは 

Horse Whisperer や オーブラザーのCDに入っています。







DVDは Revelator Collection (啓示者、予言者)

このDVDは 白黒の実に美しい静謐な映像で

その映像から沸き上がってくるアコースティックな音が

素晴らしいです。

自分たちのオリジナル曲 と 

カバー曲としては

Bob Dylan の Billy
Neil Young  の  Pocahontas
Bill Monroe  の  I'm On My Way Back To The Old Home
Townes Van Zandt  の  White Freightliner Blues (白いコンテナ貨物のブルーズ)


をライブで歌っていますが 二人の息の合った演奏がよろしいです。


Gillian Welch は 1956 Gibson J-50

David Rawlings は 1935 Epiphone Olympicを使用していますが

David Rawlingsのギターをブンブン振り回しながらの演奏は

素晴らしいものです。

テクニックもすごいですが どこか繊細な音を出す人です。








DVD で ゲストとして出演しているものに

The Chieftains の
Down the Old Plank Road: Nashville Sessions (2003)

それから Norah Jones & Handsom Band Live in 2004
で Loretta を歌っています。

彼女はいつも カーボーイ・ハットにワンピース

ウエスタン・ブーツ という衣裳で

彼はノーネクタイの白いシャツにダーク・スーツという

地味な格好で 好感がもてます。


YouTubeでライブが見れますが CDやDVDでの感じではなく

かなり ノリノリ の激しいプレーが多いです。








まあ 万人向けの曲調では全くありませんが

こういう 古いアメリカのチューンが好きな人には

聞いてほしい 音楽です。


これからに期待したいミュージシャンです。

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