Stay hungry, Stay foolish.

hamabeat

2011年10月07日 15:25







2011年10月5日

Appleの Steve Jobs が亡くなった

一つの時代が終わったように思える。

イギリスの詩人

ディラン・トマスの詩を 

彼に 捧げます。


a

star

was

broken

into

the centuries

of

the child





一つの星が

砕けて

入っていった

あの 子供達の

幾世紀の中へと


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基調講演の度にやせ細って行く彼を見ていて

そう長くはないだろうと思っていた.

8月にCEO退任した時点でいよいよかなと思った。



2011年8月10日、ニューヨーク株式市場の終値で

初めて時価総額世界一になった。

2000年くらいから約11年

Appleをここまで再建し 亡くなったことは

有終の美を飾ったといっていい。

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彼のスタンフォード大学での公演は伝説となっていて

YouTubeに全編 日本語字幕入りで公開されている。

まだ 見ていない人は 是非見て下さい。


この公演で3つのことを述べています。

<一つ目は 点と点についてです。>

ここで 自らの出生を明らかにしています。

そしてある時の貴重な体験が ずっと後で役に立ってくることを

自分の体験を元にして語っています。

点と点がそのようにつながってくる事を信じて

自信を持って人生を進みなさいと励ましている。


<二つ目は 愛と敗北について>

彼は20歳で自分のやりたい仕事を見つけ

Appleを設立し、業績をグングン伸ばして来たが

30歳になって 自分が作った会社をクビになる。

その失意と敗北の経験から立ち上がり

またAppleに戻って来たが

その仕事が 好きで、愛情をもってやってきたからこそ

できたことであり

愛情をもって 情熱を注げる仕事を見つけるまで

あなたがたは 捜し続けなさいと 語っている。

<そして三つ目が 死について>

これは 彼の禅的哲学であり ある意味 遺書 というか

別れの準備 でもある。

2005年のスピーチですが

2004年に膵臓に癌が見つかったと言っている。

2011年まで 7年間 

別れの準備 をしてきたと思う。


「毎日を人生最後の日だと思って生きてみなさい。

そうすればいつかあなたが正しいとわかるはずです。」


という言葉に 17歳の時に出会い

そのつもりで 生きてきたと言っています。

癌が見つかって以来 さらにその気持ちは増したと想います。

そして


君たちが持つ時間は限られている。

人の人生に自分の時間を費やすことはありません。

誰かが考えた結果に従って生きる必要もないのです。

自分の内なる声が雑音に打ち消されないことです。

そして、最も重要なことは自分自身の心と直感に素直に従い、

勇気を持って行動することです。心や直感というのは、

君たちが本当に望んでいる姿を知っているのです。

だから、それ以外のことは、全て二の次でも構わないのです。


と結んでいます。

最後に

 "The Whole Earth Catalogue 全地球カタログ"

の最終号の裏表紙の言葉

"Stay hungry, Stay foolish."

ハングリーであれ、愚かであれ


という言葉を引用して

社会へ巣立って行く若者達へのメッセージとしています。





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さて 彼は 1955年生まれ

歳は僕より若いですが

The Whole Earth Catalogue を読み

ヒッピー指向であり

ディラン好き と

僕と同じような世代であるだけに

ものすごく 親近感がある。





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快適でなく 洗練されていない 車でドライブをしたくないので

マック以外のマシンで ドライブしたいとは思わない。

より以上のものが出てくれば話は別だが

期待はしていない。


1990年にマックに出逢ってから

アップルと共に進んで来た21年だが

マックに出逢っていなかった21年を

想像することはできないし

出逢っていなかったとしたら

もっと淋しい21年になっていたと思う。


Steve Jobs

に 改めて

深い感謝の気持ちと 深い哀悼の意を 表します。

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P.S

中村とうよう の追悼ブログを と思っていたら

いきなりの 報道 に

慌てて 書き上げた ブログです

中村とうよう はまた次回に

別れの準備ブログ ばっかりで

なんだか

さ み し い

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